『制服貸与』とはつまり『応援先からナース服を借りて任期満了後に返却すること』です。
応援先の多くは制服貸与ですので、基本的には自分でナース服を準備しなくてもいいようになっています。
引越しの荷物が減ってラッキー
と思うかもしれませんね。
ですが実は、貸与だからこそ応援ナースは自分のナース服を持っていくべきなのです。
なぜならば、私自身8ヵ所回った内の1ヶ所で、貸与のナース服の準備が間に合わないことがあり、自分が持っていったナース服の出番となった経験があるからです。
もちろんこれはまれなケースなので、基本はちゃんと借りられます。
とはいえ実際は、ちゃんと借りたあとに困った状況になった、という場合が少なくありません。
ということで今回は、応援ナースの制服貸与における問題点とその解決方法について解説していきます。
貸与のナース服はどんなもの?
借りられる物
貸与の対象は基本はナース服のみです。
ナースシューズとインナー、カーディガンは自分で用意しましょう。
極まれにナースシューズとカーディガンは借りられる所があります。
応援先が用意してくださるナース服は平均3~4着です。
新品、もしくは使い回しのものでもクリーニングがちゃんとされています。
ナース服の色やデザインは?
応援先の正社員が着ているナース服の色やデザインは
・完全に指定されている
・ある程度指定されている
・自由と言っているが何となくのルールがある
の3パターンの医療機関に分かれます。
白衣であればデザインは自由、という所が多いですね。
私が今まで行った応援先では、正社員はスクラブの所もありましたが応援ナースへの貸与はすべて白衣でした。
ほとんどがパンタロンのタイプですが、なかにはワンピースを選べる所もあります。
またナースキャップをかぶる所も(いまだに)あります。
ナースキャップにラインが引いてあると、やっぱりかっちょええですなぁ
どのデザインにせよ、用意してくださるナース服をありがたく着ましょう。
制服貸与における問題点
冒頭では、貸与のナース服の準備が間に合わないことがある、と借りる前に起きたトラブルをお話ししました。
では、ちゃんと借りられたのにも関わらず起こる問題とはなんでしょうか。
よくある5つを紹介します。
1 裾上げ作業がある
新品のナース服を借りられた場合、勤務初日までに自分でズボンの裾を詰める作業があります。
また使い回しのナース服の場合でも、前回の応援ナースさんの丈になっているので、ほとんどの場合自分の丈と合いません。
つまり転職するたびに毎回この作業をしなければなりませんので、苦手な方は本当に面倒なことだと思います。
時折裁縫道具を持っていない応援ナースさんもいますので、引越しには必ず持っていきましょう。
ちなみに私の場合は、アイロンで付く裾上げテープを持参します。
2 裾が短すぎて直せないことがある
使い回しのナース服の場合では、裾を切り落としてしまっているものもあります。
特に足の長い方はこれに当たる可能性があります。
3 上下の生地が揃っていないことがある
白衣と言っても色々な生地のナース服がありますよね。
スクラブとの組み合わせでない限り、上下で生地が異なるとバラバラ感は否めず、何となくかっこ悪いです。
4 染み・汚れのひどいものがある
いくらクリーニングしているからといっても、なかには落ちない染みや汚れがひどすぎるものもあります。
仕事中でも目に入れば気になってしまいますし、何となく恥ずかしい気持ちになります。
落ちない汚れがおしりに付いていたりしたら余計着れない・・・
5 返した・いや返してもらっていない、のトラブルがある
医療業界に限ったことではなく、貸与制度がある会社では、貸したはずの制服を返してもらえないことがよくあるらしいです。
逆に実際私が経験したのは、返したのにも関わらず、終了した応援先から返してくださいと言われたことです。
なぜそういうことが起きるのかというと、
ナース服をナンバリングしいつ誰に何着貸したのか完璧に管理している応援先もある一方、そこまでは記録していない応援先もあるからです。
これではナース服をいつ紛失してもおかしくありませんよね。
ちなみにその後は応援先から何の連絡もございませんので、ちゃんと白衣が見つかったのかもしれません。
制服貸与における問題点の解決方法
丈が短いものや、汚れがひどいものは変更することができますので、看護部長さんか事務長さんへ相談しましょう。
問題点5については、いつ何着借りますというような契約書があれば解決しそうです(あくまでも私の提案です)。
そして究極は、そもそもナース服を借りないことですべての問題点を完全に回避することができます。
とはいえ、ナース服が指定されている医療機関もありますし、自分でナース服を何着も準備するのは手間ですよね。
私の場合ですと、いつも自分のナース服を1着だけ持っていくようにしています。
貸与のナース服すべてに不備があるわけではないので、持っていくのは1着で十分です。
ただし、スクラブではなく白衣が無難です。
スクラブだと派手だから悪目立ちしちゃうかもしれないしね
さいごに、制服貸与における問題点と解決方法のまとめ
お借りする立場なので、ナース服に多少不備があったとしても仕方がないと思えます。
ただ、そもそもナース服がないと仕事になりません。
引越しの荷物にたかがナース服1着増えたところで重くはありませんし、仕事に影響することを考えたら、ぜひ持っていくことをおすすめします。
また、任期終了後は必ず返却するようにし、お互い気持ちよく契約を終えられるようにしましょう。