島根県の観光スポットといえば
出雲大社、松江城、玉造温泉、石見銀山とか!
他にもたーーーーぁくさんありますが、どれも日本の歴史を感じることができる島根県の名所ですね。
なかでも私の一押しは、三瓶山の麓にある【三瓶小豆原埋没林(さんべあずきはらまいぼつりん)】(愛称:さんべ縄文の森ミュージアム)です。
今回はこの三瓶小豆原埋没林の魅力ポイントや、訪れる際の注意点についてご紹介します。
島根観光の超一押し【三瓶小豆原埋没林】
そもそも埋没林てなに?
あまり聞きなれないこの言葉、埋没林の意味はこのようになっています。
火山活動による火砕流、大規模な土石流、海面の上昇などによって、森林全体が地中・水中に埋没したもの。
埋没林(まいぼつりん)の意味 – goo国語辞書より引用
木は長い間土や水に埋もれたままならば、普通は腐っていきますよね。
しかし埋没林は何らかの影響を受けて奇跡的に腐らずに、その土地に根付いたまま残っているのです。
地下に展示されている埋没林
三瓶小豆原埋没林は、三瓶山からのたくさんの土石流・火砕流などで埋もれていく過程で、様々な偶然が偶然を重ねてできました。
調査の結果、なんと4,000年も前のものだそうです。
それがこちら
埋められている埋没林に沿って下へ掘り進んでいき、その一部をそのまま展示棟にした構造になっています。
三瓶小豆原埋没林には、この地下施設が2棟あります。
ガン〇ムとかエ〇ァとかの格納庫みたい
ちょっと変わった保護方法
対照となる物がないのでわかりにくいかもしれませんが、これらの木、めっっっちゃでかいんです。
高さは10m以上、直径も大きい物は2.5mあります。
その多くはスギで、生きていたときの推定樹高は50m(渋谷109がこのくらい)と言われています。
こんな巨木が立ったまま埋められて腐らずに眠っていた、というところに感動を覚えます。
とはいえ生きてはいないので、発掘した時点で空気に触れ乾燥していくことで劣化していきます。
それを防ぐために、世界初の試みトレハロース(自然界に存在する糖質の一種)を埋没林の表面に塗る作業で保護をしています。
かぶとむしとか寄ってこないのかしらん?
埋没林のここがおすすめ
五感で楽しめる
実際に埋没林にさわることができます。
感触はしっとりとしていて(トレハロースのおかげ?)、まるで生きているかのようです。
そしてほんのりスギの匂いもします。
4,000年の時を経て甦ったことを想像すると、言葉を失うほど感動します。
屋久島にある縄文杉の場合は、現在保護のため近づくことすらできませんので、この体験は貴重です。
優しくそっとさわりましょう
年中涼しい
真夏に涼しいのは最高ですね。
また冬も、地下鉄みたいにぬっくぬくではないけれども寒くはないです。
木のために湿度はもちろん温度もちゃんと管理されているんでしょうね。
観光客が少ない
語弊がないように説明しますと、実際はバスなど大人数で来ても見学できるような施設です。
とはいえ大型バスがひっきりなしに訪れるかと言いますと・・・
私自身過去に4回訪れましたがタイミングが良かったのか、団体客とは出会ったことはありません。
人があまり居ないからこそ、太古の木々とゆっくり対話することができます。
ガイドさんがいる
事前に予約すると、無料でガイドさんが一緒に周って説明してくださいます。
予約していなくても案内してあげようではないか
と、団体客の予約が入ってないときなどのタイミングで、予約しなくてもその場でガイドさんが付けられるときもあります。
祝!日本遺産
2020年に埋没林を含む「石見の火山が伝える悠久の歴史~”縄文の森” ”銀の山”と出逢える旅へ~」が日本遺産に認定されました。
認定されたことにより、埋没林だけでなく周辺の地域ごと一緒に魅力を発信していくので、地域全体の発展・活性化に繋がっていきます。
埋没林へ行く際の注意点
地下のわりには明るい方ではありますが、やはり薄暗い印象です。
そしてそこに巨木が立っているので圧倒されてしまいます。
特にお子さんなど、逆に雰囲気がこわいと思う方もいるかもしれません。
展示棟は地下へ14mくらいあり、それはマンションの4~5階に相当します。
その階段を上り下りするので、高所恐怖症の方は注意が必要です。
また、上の写真の棟にはエレベーターが付いていないので、運動不足や足腰が不自由な方には大変かと思われます。
出雲縁結び空港から埋没林まで車で1時間強くらいです。
初めて訪れた際、私のバカーナビはとんでもない悪路を案内してくれたので、結局2時間以上かかりやっと辿り着いた記憶があります。
さらに、埋没林周辺にも車のすれ違いができない道があります。
今は公式のホームページにもアクセスについての注意書きがしてありますので、経路をよくよく確認してから訪れることをおすすめします。
車を利用しない場合は、電車・バスを乗り継いでさらに最寄りのバス停からも15分くらい歩きます。
2021年2月現在、開館の時間内に行けるバスは2本/日のみです。
公共交通機関の下調べは入念にしていきましょう。
さいごに、島根観光の超一押し【三瓶小豆原埋没林】のまとめ
巨木好きはもちろん、はく製が展示してあるような博物館の雰囲気が好きならばおそらく好きなスポットだと思います。
島根県付近へ応援に行く際は、三瓶山の麓まで少し足をのばしてお出かけしてみるととっても素敵な森に出逢えますよ。